九頭竜大社からのお知らせ
2014年9月11日 講話
重陽のお話(教主講話)
本年も9月9日に、無事に健康長寿祈願祭を斎行申し上げました。
この祭典は昨年平成25年からはじまった新しい祭典なのですが、私は、九頭竜大社にとって大変に意義深いお祭りであると思うのです。
9月9日は重陽の節句です。数字には、陰の数と陽の数とがあるのですが、「9」は陽の数字の最大の数で、この「9」が重なる9月9日は重陽の節句とされ、我が国では古来より、菊酒をいただき健康長寿を祈願する日とされています。
「9」は神様の無限の加護をあらわす数ともされ、九頭竜大社にとっても要となる大切な数であることは申し上げるまでもないことかと存じます。
また、様々に昔の記録を繙いてみても、菊は御祭神の弁財天様とも大変ゆかりの深い花であると感じさせられることが多々ございます。
この9月9日という日に、九頭竜弁財天大神様の大前にて、皆様方の健康長寿を御祈願申し上げ、菊酒をお授け申し上げる祭典は、大変に意義深く大切なものなのです。
九頭竜大社は毎月24日が祭典日です。御発祥の翌年昭和30年の11月24日に祭典が行われて以来、毎月24日に祭典を行っております。大切な伝統ある祭儀で、今後も絶えることなく伝えられていかなければなりません。
9月9日の健康長寿祈願祭は、平成25年にはじまった新しいお祭りではありますが、毎月24日のお祭りと同じように、長く伝えられていくことを願ってやみません。
神社の歴史は、伝統あるものを守り伝えてゆくと共に、新しい価値や行事を生み出してゆくことの繰り返しであると感じております。
どうか9月9日の健康長寿祈願祭の意義をご認識いただき、来年以降も多くの御祈願のお申込み、ご参列をいただきますようお願い申し上げます。
九頭竜大社 教主 大西 正美