大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2014年10月9日 講話

水鏡の話(教主講話)

九頭竜大社もそうですが、全国の多くのお社には、神様がお祀りされているところには鏡がございます。鏡の後ろに御扉があり、その内側に神様がお祀りされている、そんなケースが多いように思います。

 

さて、今回はその鏡についてのお話。昔、昔、大昔には、人は自分の顔を水に映して見たといいます。これを水鏡(みずかがみ)といいます。

 

その水鏡の水面が波立つと、自分の顔をよく見ることが出来ません。水面が静かでないと、自分の顔をよく見ることが出来ないのです。

 

身内に不幸が生じた場合、ある一定の期間は神社への参拝は控えることが望ましいと昔からいわれています。それは何故なのか???

身内の方が亡くなると、これは悲しいです。悲しむのが自然です。心も波立つことでしょう。そのように心か波立っている状態のままで神様の前にすすむのは望ましくない、心の波が静まり落ち着いた状態になるまで一定の期間をおきましょう、心の波が静まってからお参りをしましょう、そういう意味もあるのではないかと、私なりに思うわけです。(もちろん諸説ございます)

 

やはり神様には、心静かな状態でお参りするのが望ましいと思います。ものすごく嬉しくて興奮している、ものすごく悲しくて落ち込んでいる、そんな時は、落ち着くまで少し時間をおいて、心静かな状態になってからお参りをする、そうすることで神様とも心を通わせやすくなるのです。

 

九頭竜大社  教主  大西 正美

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