九頭竜大社からのお知らせ
2015年3月21日 講話
神さまの時間(教主講話)
九頭竜弁財天大神様に長年お仕えいたしておりますと、神様には神様のお考えやペースがおありなのだなあとつくづく感じさせられます。
人間がこの世で生きられるのは数十年とか、百年とかそんなものです。一方、神さまは、時を超えて、時代を超えて存在されるわけです。
私ども人間は、5年とか10年とかのスパンで仕事をしたり、向こう30年の人生計画を立ててみたり、そんなことは多いと思うのです。
しかし、神さまは、百年とか数百年とか、時には千年とか、それほど先を見越しておはたらきになっておられるやに、そんな風に感じさせられることがよくあるのです。ですから神さまがおまつりされている神社に流れている時間はとてもゆっくりに感じます。
神社で仕事をしていると、なかなか物事が進んでゆかない、何故もっと早く成果が出ないんだと、そんな風に思ってしまうこともあります。そんな時でも焦ったりイライラしたりすることは禁物だと思うのです。そういうときは、それが熟するのはまだ今ではないのだなと考えて、決して焦らずにじっくりと歩みを進めようと私は思うのです。
神さまが「それは今こそやるべきことですよ」という御心のときには、トントン拍子にことが運んでゆきます。思わぬところから御縁が生まれ、想像していた以上の大きなことにつながっていったりもするものなのです。
九頭竜大社 教主 大西 正美