九頭竜大社からのお知らせ
2020年5月12日 公式ブログ
左目に眼帯
ある日の午後のことです。
私がご神前の清掃を始めました時、ある女性の方がちょうどお千度を終えようとされていました。毎月お参りなさる方です。
見ると、左目に眼帯が…。
「左目…緑内障とか…手術でもなさったのですか?」
「そうではないのです。自宅でこけてしまいまして…ストーブに左目をぶつけてしまったのです。」
「ええっ~~~。それはたいへんでございましたね。」
「はい、たいへんでした。一時はお岩さんみたいな顔になってしまって…救急車にも来てもらって。。でも大神様にお守りいただいて大事には至らなくて…今月もこうやってお参りさせていただくことが出来ました。」
「さようでございましたか。大事に至らなかったのはよかったです。」
「ええ、こうやってお参りさせていただけるのは有難いことです。本当に不思議なことにね…ほら、見ての通り、私、足がわるいでしょう。普段は50メートル離れたところにゴミ出しに行くだけでも億劫なのです。それが、九頭竜さんに来ると、不思議なことに…こうやって本殿を9回まわってお千度が出来るのですよ。」
「ああ、そうですか!ここは本当に…不思議なお社ですね。」
「ええ、本当に九頭竜大社さんは不思議なお社、私にとって特別なお社です。今日は左目が大事に至らなかった、その御礼もあったのだけれども…知り合いが病気になってしまったこともあって、そのこともお願いさせていただいたのです。はじめは今日は本殿一周だけで勘弁してもらおうかしら…なんて思っていたけれども、やっぱり不思議。ここに来ると足が軽やかになって、こうやって9回まわってお千度できました。」
「そうですか。よかったです。神様に感謝を捧げて、そして自分以外の方のことも思って願われる…そういう時は心静かにお祈りできるものではないですか?」
「はい、そうですよ。よくね、息子や孫にもね、自分は行けないけれども代わりに九頭竜さんにお参りしておいて、なんて言われるのです。もちろん自分自身がお参りに来るのが一番いいのだろうけれども…私が代わりにお参りすることで、あの子達の心の支えになるようなのです。」
「ああ、なるほど。」
「ええ。私はもう40年くらいになるか、九頭竜さんにお参りさせていただいているけれども、自分のことはもちろん、家族のこと、子や孫やね、本当に事あるごとに助けていただいているのです。」
「九頭竜弁財天大神様とご縁がおありなのですね。」
「はい。こうやって毎月お参りに来させていただける、これが本当に有難いことなのです。」
今回もよいお話をお聞かせいただきました。
来月のお参りをお待ち申し上げております。