九頭竜大社からのお知らせ
2020年8月25日 公式ブログ
猫がいました
竜の手水舎の前に猫がいました。
ずいぶんと落ち着いた雰囲気の猫です。眺めていましたら飼い主の女性の方が来られました。
「お手洗いに行ってまして…すみません、、境内にペットは…ダメですよね…」
「ええ、散歩のようなことはご遠慮いただいております。でも、抱っこをしていただくなどのご配慮をいただければ大丈夫ですよ。」
「ああ、ごめんなさい。抱っこさせていただきますね( ;∀;)」
「それにしても…ずいぶんと落ち着いた可愛い猫ちゃんでいらっしゃいますね。」
「ありがとうございます!(^^)!実はちょうど一年前のこと…初めて九頭竜大社にお参りさせていただいたのです。その時にもこの猫と一緒にお参りさせていただいて…境内でとてもいい気持ちがしたのです。ああ、いいお社だなあ、と。」
「ああ、よかったです。そうでしたか。それはご縁がおありになったのですね。」
「この猫はかなり高齢なのです。一年前お参りさせていただいた時にはずいぶん弱っていて…お参りさせていただいてとても気持ちがよかったのです。そして家に帰ってすぐに…何と猫がいなくなってしまったのです。」
「ええっ!!?それでどうなったのですか?」
「はい。一年前のこの時期…それはとても暑い頃合いでした。いなくなったのです。猫は逝く時にはいなくなる、なんてこともいわれるのです。ですから、高齢でもあるし、その時がきたのかな…と思っていましたら、5日経った時に、暑さと空腹でふらふらになりながらでしたけれども、家に戻ってきてくれたのです!!」
「そうだったのですね。。」
「その後、猫はどんどん元気を回復してくれて…私自身も息災に過ごすことが出来ました。そんなことがありましたので、いつか九頭竜大社さまにお礼参りをと思っていたのですが…コロナとかもございましたでしょう。ちょうど一年経って、やっとお礼参りにうかがえたのです。」
「ああ、そうだったのですね。」
「こうやってここでお声をかけてくださったのも何かのご縁だと思います。もう私にとりましてはね…こうやって一年経って、またこの猫と一緒にお参りさせていただくことが出来た、そしてこうやって神職さんにご報告することが出来ている…もうそれは奇蹟なのです。人に話したら何を言っているのかと思われるかもしれませんが、私にとりましては奇蹟なのです。」
「ええ、その通りです。奇蹟ですよ。そういったことこそが奇蹟なのです。私もそのようなことは奇蹟だと思いますよ。」
なるほど…このような方もおいでなのですね。
お礼参り、本当によいお参りでございました。ご縁に感謝申し上げます。
このお話とは直接関係はありませんが、九頭竜大社の近くに猫猫寺というお店があります。お寺ではなく、猫をテーマにしたカフェ、雑貨などのお店です。猫つながりでご紹介いたします(*^-^*)