九頭竜大社からのお知らせ
2021年1月11日 公式ブログ
隠された奇蹟
「〇〇さん、おはようございます。」
「おはようございます。」
〇〇さんは毎月ご家族でお参りになる方です。お母さまと少しお話をさせていただきました。
「数年前、うちの娘、進路がうまくいかなかったでしょう。」
「ああ…そうでいらっしゃいましたね…」
そうなのです。数年前、御祈祷で合格祈願をさせていただきました。
1ヶ月後くらいにお母さまに「お嬢様、どうだったのですか?」とお聞きしまして…「うん。あれね、駄目だったの。」と。
「ああ、すみません。お聞きしてしまいまして。」
「ううん。いいの、いいの。気にしないで。きっと何か意味があるのよ。」
と、にこやかにおっしゃっていた表情が、数年経った今でも大変印象に残っているのです。
「数年前、娘は第一希望の進路に進めなかったでしょう。あれがね、あれが本当によかったのよ。娘にとって一番いい、一番ふさわしいところに進めたの。お蔭でそこを修了して、よい職場にも恵まれて、いいお客さん達にもおいでいただけて。ああ、あの時、神様にお守りいただいたのだ、と、私は心の底から思っているのです。」
「そうなのですか!それは嬉しいです。よかったです!!」
「数年前のあの時は気にかけてくださってありがとうございました。」
お母さまが少し涙目になってこのようにおっしゃいましたので、私も胸にくるものがございました。
九頭竜弁財天大神様は奇蹟で以てお守りくださる慈悲の神様です。
一見好ましからざる出来事のなかに、その奇蹟が隠されていることもあるのですね。
これからもますます幸いに歩まれますように願っております。