大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2021年1月30日 公式ブログ

奇縁ですね

ある日のことです。境内でご高齢の女性に声をかけていただきました。毎月お参りをなさっている方です。9回まわるお千度の途中にお声がけいただいたわけです。

ご本殿の横でしばらくお話ししているうちにこんなお話になりました。

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「私ね、本当に長く九頭竜大社にお参りしているのですよ。もう50年どころか60年ほどにはなりますね。」

「〇〇さん、そんなに長くお参りくださっているのですね。すると、やはりお母さまもお参りでいらっしゃったとか…そういうことでいらっしゃったのですか?」

「そう!そうなのです。母がですね…いろいろなお寺や神社にお参りする女性だったのです。その母が鞍馬寺に行った帰りに叡山電車の中で、人伝に九頭竜大社のことを耳にしたそうなのです。」

「ええっ!?鞍馬の帰りに?私は『奇蹟の御発祥』をいう本を書かせていただいたのですが、その中にも開祖が鞍馬に行ったというくだりがありますよ!」

「えっ!?そうなのですか!母が鞍馬の帰りの叡山電車の中で九頭竜大社のことを耳にして、それがきっかけでお参りしたのが最初のきっかけだったそうなのです。」

「それは…不思議なことですね( ゚Д゚)」

「そうですね…それで私も母に連れられてお参りしたのです。まだ子どもでしたよ。」

「すると…もしかして昭和30年代の前半とか…そんな時代ですか?」

「そう!そんな時代です。ご本殿もまだ大きくなかったそんな時代からお参りしているのです。私はずっと名古屋からお参りに来させていただいているから…新幹線が開通するのが東京オリンピックの昭和39年だから…それよりも前の時代の電車は…神主さんはお若いからご存知ないでしょう?」

「はい、分かりません(笑)〇〇さんはずっと名古屋からお参りをなさっておられるのですか?!!」

「ええ。名古屋からお参りしているのです。私が20代の後半くらいからは毎月母と一緒に名古屋から新幹線でお参りさせていただいていました。」

「ええ!?毎月名古屋から月参りにお越しになっておられたのですか?」

「はい。若い頃の私は毎月母と一緒に新幹線で京都に来て九頭竜大社にお参りして、その足で仕事もこなして帰る…そんな感じで過ごしていましたよ。母はそんな時代よりももっと前から月参りをしていたのです。」

「名古屋から月参りをなさるとは…よほど九頭竜大社で何か強くお感じになるところがおありになったのでしょうね…」

「ええ、そうなのでしょうね…そして娘の私も、この年になっても毎月名古屋から月参りをさせていただいているのです。」

「〇〇さんが月参りをなさっているのは存じておりましたが、名古屋からお越しだったのですか!!!」

「ええ、私はお話ししませんでしたからご存知なかったでしょうね…そうなのですよ!今は姉と一緒に毎月車で来ているのです。」

「名古屋から毎月お車でお越しでいらっしゃるのですか!!」

「はい。そうなのですよ。駐車場に〇〇の灯篭がございますでしょう。あれは今は亡き母が奉納させていただいたのです。本当に…長年の不思議なご縁を感じております。」

「お車、これからもどうぞお気を付けてお越しください。」

「そうですね。高齢になってきましたのでいつまで車で来れるやら。でも、今日はお話しさせていただけて本当によかったです。」

 

 

きっと九頭竜弁財天大神様のお導きでこのようなお話をお聞かせいただけたのかなぁ…とそんな風に感じるひと時でした。

 

神は奇縁で以て人を引く

その通りなのですね。

九頭竜大社は本当に不思議なお社、奇蹟の社でございます。

 

 

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