九頭竜大社からのお知らせ
2021年2月1日 公式ブログ
天から降ってきた音
「大西さん、こんにちは!」
「ああ、〇〇さん、こんにちは!よいお参りです。」
〇〇さんは九頭竜大社によくお参りなさる若い男性の音楽家です。境内でお会いして、少しお話をさせていただきました。
「僕は7年ほど前からこちらによくお参りさせていただくようになったのです。九頭竜大社には熱心にお参りなさる方々が多いイメージがあって…最初は少し入りづらいのかな、なんて思っていたのですが…一度お参りさせていただくことが出来ると、とっつきにくい感じは全然なくて…このお社はとてもいいなと思えたのです。」
「ああ、よかったです。〇〇さんはご縁がおありになられたのですね。」
「はい。九頭竜大社には思い出がありまして…お参りし始めた頃は結婚生活を送っていたのです。今は元嫁さんということになってしまったのですが…僕は結構自分でこのようにしたいという思いが強い人間だったのです。妻も芸術家でそういうところがあって、よくそれでぶつかって喧嘩になったのです。」
「そうだったのですね。」
「当時はそれで大喧嘩になってしまう、なんてこともあったのです。そんな時は頭にカッーと血が上ってしまって…僕はこのお社から比較的近いところに住んでいるでしょう。そんな時は家を出て九頭竜大社にお参りに来る、なんてことも多かったのです。」
「なるほど。」
「もう夕刻以降で薄暗く、僕の他には誰もお参りの方がおられない、ということも多かったです。そこで9回まわるお千度をしました。するとお千度をしているうちに心がスーッと落ち着いてくるのです。何か九頭竜弁財天大神様にやさしくお慰めいただいているような、そんな気もいたしました。」
「そうでいらっしゃいましたか。」
「9回まわるお千度が終わる頃には、心も頭もすっきりとして…それで時にはお社の近く、比叡山や高野川を眺めながら散歩したりして…それから家路に着いたのです。」
「なるほど。そういうことがおありになったのですね。」
「はい。そしてそんなある日のことです。そんな感じで九頭竜大社でお参りしてから家に帰りました。私の家からも比叡山が見えるのですが、深夜のことです。その比叡山を眺めながら物思いにふけっていました。星空で…月も出ていたかな…素敵な夜でした。すると、その空から…天からといったほうがいいかな…天から音が降ってきたのです。それがこのCDなのです。今日は九頭竜弁財天大神様にご奉納させていただこうと思って持ってきたのです。」
「ありがとうございます。とても嬉しいです。つまり、メロディーや歌詞が天から降ってきたということですか。」
「はい。音が天から降ってきたのです。不思議な体験でした。」
「本当に素晴らしいお話をお聞かせいただいてありがとうございます。」
「いや、とんでもないです。その時の妻は、今は元嫁さんということになってしまいましたが…結婚のときお祝いをしてくれた仲間たちにはわるかった…でもね、元嫁さんとは今でも繋がっているのですよ。」
「そうでいらっしゃるのですね。」
「ええ。このCDの表紙のデザインね、元嫁さんがやってくれたのですよ。」
「ああ、そうなのですか!素敵ですね!」
「そうでしょう。元嫁さんは僕のことをよく分かってくれているから…僕の思いがよく伝わるのですよ…僕のイメージの通りに描いてくれました。」
「そうなのですね!それは素敵なお話ですね!」
「昔はカーッとなることもあった僕なのです。でも7年という時を経て、音楽を深めてゆき、いろいろな体験を重ね、九頭竜大社によくお参りさせていただいているお蔭で、今は心の底から怒りが湧き上がるということが本当に全くないのですよ。」
「そうですか。日々の生活の中で「心の器づくり」をなさってこられたのですね。それは本当に素晴らしいことです。九頭竜弁財天大神様の守り導きですね。」
ご持参になったCDをご神前にご奉納し、後日お下げして聞かせていただきました。
なるほど…天から降ってきた音なのですね…
「♪どうか私が私らしくあれますように あれますように♪
♪どうかあなたがあなたらしくあれますように あれますように♪」
本当に素敵な曲でした。
天から降ってきた音のお話でした。本当に素敵なお話をお聞かせいただきました。
♪音楽動画♪『九頭竜大社の四季~京都八瀬・比叡山の麓より~』