九頭竜大社からのお知らせ
2021年3月21日 公式ブログ
これからもよろしく
春分の日のことです。本殿でのお祓いを終えて社務所に戻ってくると、毎月お参りなさっておられる若い女性の方がおられました。
「〇〇さん、こんにちは。」
「こんにちは。実はお話ししなければならないことがございまして。私、引越しすることになったのです。」
「そうでいらっしゃいますか。どちらの方にお引越しなさるのですか?」
「それが九州なのです。事情がございまして実家に帰ることになりました。」
「ああ、そうなのですか。ご遠方なのですね。でも、また事あるごとにお参りくださいね。」
「ええ、もちろんそうさせていただきたいと思っています。今日はお引越しの前にお祓いをしていただこうと思いまして…予約をしていなくてすみません。先ほど受付をさせていただいて、空いている11時15分に入れていただいたのです。よろしくお願いします。」
「そうでいらっしゃったのですね。では後ほど。」
この日は朝からお祓いがずっと続いている忙しい日でした。お時間になって〇〇さんのお祓いを執り行いました。お祓いの後、本殿の脇で少しお話しさせていただきました。
「〇〇さん、そういえば以前、古くからの信者の△△さんからお聞きになってお参りなさったのが最初のきっかけとお話しくださったことがありましたね。」
「そうなのです。本当にご縁がありまして…それ以来よくお参りさせていただきました。九頭竜弁財天大神様には本当にありがたいお導きをいただいたのです。心より感謝しています。」
「よくお参りなさっておられましたから…少しさみしくなりますね。〇〇さんは九頭竜会の会員でもいらっしゃいましたよね。よろしければお引越しなさる九州のご住所をお教えください。住所変更をして、また行事のご案内などを郵送いたします。」
「ええっ!よろしいのですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「それはありがたいことです。本当にありがとうございます。」
「〇〇さんはよく御祈祷もお受けになっておられましたよね。これからもご希望でしたら現金書留封筒の中に御祈祷料とお手紙を入れて九頭竜大社にお送りくださいね。お願い事を大神様にお取次ぎして、お下がりの護符をお送りしますから。よろしければまたお電話もくださいね。」
「本当に…ありがとうございます。また必ずお参りに来ます。これからもよろしくお願いします。」
涙ながらにおっしゃってお帰りになりました。
〇〇さんはよくお参りくださいましたから…九州に行ってしまわれると、やはり少しさみしくなりますね。。
でも、これも九頭竜弁財天大神様のお導き。これからも末永く信仰生活をお続けになり、事あるごとにお参りなさることと存じます。
幸いにお進みになられますよう、心よりお祈り申し上げております。
♪音楽動画♪『九頭竜大社の四季~京都八瀬・比叡山の麓より~』