大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2021年7月11日 公式ブログ 対談

対談「自然に帰り自分らしく生きるには」(前編)

令和3年7月10日(土) 「自然に帰り自分らしく生きるには」をテーマに、九頭竜大社 神主の大西正浩と歌手 相川陽介さんによる対談が行われ、Clubhouseにてライブ配信されました。

相川陽介さんは、世界30か国近くを飛び回って活躍されている歌手で、剣舞も生業としておられます。コロナ禍の世相のため現在は京都市内在住で、九頭竜大社にお参りいただいているご縁から今回の対談が実現しました。

相川さんは「偽りを捨て本来の自分を生きよ」を信条に、すぐれた感性をお持ちの方です。九頭竜大社の「奇蹟」「奇縁でもって人を引く」や「自然に帰れ」の教えにもお話はおよび、興味深いものとなりました。

その対談録(前編)でございます。

 

冒頭にて相川陽介さんのお歌の披露。

 

 

神主 大西正浩による講話・要旨

 

「奇蹟の社・九頭竜大社」「奇縁でもって人を引く神様」「九頭竜大社の教えは「自然に帰れ」です」

「自然に帰れ」とは。無理を除き、明るく穏やかに、思いやりを持って、感謝の心で生きていきましょう、という実にシンプルな教えです。

そのためには、自分らしく好きなことをして心が満たされていることが大切だと感じています。なぜなら、自分らしくない好きでもないことを我慢して努力していても、明るく穏やかに感謝の心を持った状態でいることなど出来ないのではないかとと思うからです。

私の感覚では、自分らしく好きなことをして明るく穏やかな自然に帰った状態でいる時に、神様の世界に通じてゆきます。そして神様の世界から膨大な力がやってくるのです。

人間の自力など微々たるものです。でも神様の世界から降りてくる力は膨大なもので、それこそ思いもかけなかったようなよいことが起こります。奇蹟ですね。私にとってふさわしい奇蹟が起こるのです。

九頭竜大社は実際に、お参りする方々一人ひとりにとってふさわしい奇蹟が起こるお社なのです。

 

 

神主 大西正浩×歌手 相川陽介さん 対談

テーマ「自然に帰り自分らしく生きるには」

 

相川 はい~ありがとうございました。面白い!話だった!!面白かったわぁ~!

正浩 あっ、そうでした?ありがとうございます!!!それはもうとても光栄。

相川 私は、大西さんはお話をされたいんだなって思いましたね。

正浩 そう!お話 したい!

相川 そうですよね。何か講話をなさっていて楽しそうだなぁ、と思って。

正浩 そう。実は多くの人達の前でお話をしたい。

相川 まず私が大西さんのお話のなかで心に残ったのは、神様は「奇縁でもって人を引く」のでしょう。つまりそれは不思議なご縁ということですよね。私がこうして大西さんと出会っているのも、これは「今」なんだな、と。そんな風に思ったのです。

正浩 そうそうそう。「今」なんですよ。

相川 私は数年前、主にイタリアで暮らしを営む前にも京都に住んでいたのですよ。そして九頭竜大社にもお参りしていたのですよ。

正浩 そうですよね。ですから、こうやって出会えるのはタイミングですよね。

相川 そういうのが「奇縁」ですかね。「奇蹟でもって守護をあたえる」神様。お参りする方々は奇蹟でもってお守りいただける、それもすごいことですよね。

正浩 ですよね。

相川 その奇蹟って、お参りする方々が「あっ、奇蹟が起こった」と気付くか気付かないかなのかしら。それとも、お参りする人達が「あっ、奇蹟だ」と思いやすいことを神様は起こしてくださるのかしら。

正浩 うん。最初は分かりやすい奇蹟を起こしてくださるみたい、神様。はじめはね。

相川 あ、神様は基本、分かりやすく奇蹟を起こしてくださるんだ。

正浩 最初はね。最初は分かりやすく願いを叶えてくださることが多いです。

相川 願ったことを。「苦しい~何とか助けてください~」でも。

正浩 そうそう、そういうことを。最初はパッと分かりやすく叶えてくださることが多いみたい。それがしばらくするとね、もっと大事なことにも気付こうね、ということにもなってくるみたい。

相川 それは面白いね。もっと大事なことにも気付こうねって。お参りする方々にはいろいろな願いがあるだろうけれども、例えばお金に関することとかもあるでしょう。

正浩 はい。それはありますね。

相川 そういうお金とかよりも、もっと大事なことということだから、それは本人にとって大切なことだから…さっきの大西さんのお話をお聞きする限りそれは「本来の自分に帰る」ということになるのかしら。

正浩 そうそうそう。私の表現では「自然に帰って自分らしく生きる」ということになります。人はとかく「こうなるのがいいに違いない」「こうなるべきだ」と思い込みがちなんですね。でも神様の目から見たら「あなたが自然に帰って、自然体で自分らしく生きていくというのはそういうことじゃないよ。」と。ああ、そうじゃないよ、と、神様が何らかの形でお知らせになることがあるみたい。そういえば相川さんは「偽りを捨て本来の自分を生きよ」ということを常々おっしゃっておられるようですね。

相川 はい。それしかないからですね。皆一人ひとりが幸せに生きる、ということを考えると。

正浩 なるほど。

相川 はい。皆一人ひとりが、自分の偽りを捨てて本来の自分を生きるということ、それしかない。

正浩 その「偽りを捨てる」。もう少し違う表現をしていただくと、どういうことになるのですか?

相川 偽りを捨てるというのはつまり…自分じゃないことをやめるということですね。いやなことをやめるということです。

正浩 いやなことをやめて、好きなことをしよう。そういった方向性でお考えなのですね。

相川 そう。そういうこと。

正浩 でもなかなか人間は、自分が嫌いなことにも蓋をして、まあこれでいいや、と。その嫌いなことが見えない状態の方も多いと思うのだけれども。

相川 嫌いなこと。ああ~。嫌いなことね。いやなことでも我慢して続けている人は多いと思いますね。「我慢しなければいけない」というようなことを教わってきた人は多いと思うし。「自分が我慢をすれば誰かに迷惑がかからないから」とかね。

正浩 はいはいはい。ありがちですね。

相川 私はこれまで世界30か国近くを飛び回って、歌手や剣舞をして生きてきたけれども…私は日本人は世界一、自分を偽っていると思う。

正浩 ああ、そこまで思えるのですね。

相川 九頭竜大社の教えの「自然に帰れ」って、キャンプをしたりバーベキューをしたりってことじゃないですよね。田舎に住みましょう、ということでもない。

正浩 そう。そういうことじゃないです。

相川 普通に初めて「自然に帰れ」と聞いた時にそんな風に勘違いなさる方もおられるかもしれない。

正浩 それはね、私の父も祖父に直接聞いているのですよ。「自然に帰れ」っていうけれどもこれはどういうことかって。祖父は応えて言っているのです。「「自然に帰れ」とは決して原始生活に戻りましょうという意味ではないのだ。私の言っている「自然」とは、明るく穏やかに過ごしていられることだ。心の問題なのだ。感謝の心を持ち明るく穏やかに過ごす、そういう人として自然な姿に帰りなさい、それが「自然に帰れ」なのだ。」と。

相川 なるほど。根暗の人はどうなるんですか?

正浩 ああ、根暗の人ねぇ。

相川 多分、根暗の人も世間にはとても多いじゃないですか。そういう人達は根暗が自然体ということですかね。

正浩 根暗の人は根暗の人でそれが自然体になるのでしょうか。自然体は人それぞれですからね。

相川 でも根暗の人ほど、今日みたいな話を聞くと、ああ、明るくなりたいポジティブになりたい、と思うんじゃない?根暗じゃない前向きにポジティブな考え方になりたいって、なるんじゃない?

正浩 なるほど。でもまずは、そのままの自分でいい、と思えるといいのじゃないのかな。

相川 根暗は根暗でそのままでいい、と、どうやったら思えるかしら。

正浩 う~~ん。そこは…どうなんだろう。。

相川 九頭竜大社の教え的には、根暗の人が根暗な自分を認めて自分を愛する、ということをどんな感じで表現してます?

正浩 どうだろう。。直接的にそういった感じの教えがあるのかなぁ。。でも私が思いますに、自分を深く見つめていくと、つまらないしょうもないことを考えている自分もいるわけじゃないですか。そんな自分を切り捨てずに受け入れてあげる。そうするとね、私の場合はですよ、そうではない光っている自分も見えてくるのですよ。そうやって光っている自分もしょうもない自分も全部受け入れたのなら、どうせなら光っている自分を軸に生きていきたい、私ならそんな風に考えるのですけれどもね。

 

相川 周りの人に感謝して、明るく穏やかに生きていけたらいいな、と思うけれども、実際問題、親から虐待を受けていたりとか、会社でいじめられていたりとか、世の中には大変な状況のなかにいる人がいるわけでしょう。

正浩 ある。あるある。

相川 で、前向きに考えたいけれども前向きに考えられない、そんな状況だから、とか。そういう人達も多いと思うんですよね。そういった人達に起きる奇蹟ってどんななのかしら?

正浩 もうそういう状況にある方は神様に「助けてください」と必死にお縋りになってお祈りいただければいいのです。神様はそういう時に助けてくださいますから。

相川 私なんて、自分の嫌いな人をわら人形でガンガンとやったりするのもちょっとイメージしてしまいましたが(笑)でも、九頭竜大社の教え的にはこういうわら人形みたいなのは「ノー」なんでしょ。

正浩 はい。それはもうはっきりと「ノー」ですね!思いやりの気持ちが基本になってきますし…そういう恨みのような思いはいずれ自分に返ってきてしまいますからね。

相川 はは(笑)それはそうですよね。そんな恨みみたいなことにエネルギーを使ってどうするの!ということですよね。大西さんさっきおっしゃっていたじゃないですか。「自分を見つめてゆくと光っているものがある」と。同時にそういうどろどろしたところがあるのも人間ですよね。私としては神様にはそういうどろどろしたものを祓っていただきたい、祓い清めていただきたい、そう願うのですよ。

 

対談「自然に帰り自分らしく生きるには」(後編)に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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