九頭竜大社からのお知らせ
2022年2月26日 公式ブログ
お願いごとをしにいらっしゃい
ある日のこと。ある母娘の方がお参りになりました。ややご遠方にお住まいですが、事あるごとにお参りなさっている方です。ご本殿で心願成就のお祓いをお受けになった後、境内でこんなお話をお聞かせくださいました。
「今日はお祓いをありがとうございました。先日、正浩さんの著書『50の素敵なお話』を読ませていただいていたのです。午前中、朝の時間帯でしたね。感動して涙がボロボロと溢れてきたのです。」
「それはまことにありがたいことでございます。」
「ええ、本当に感動したのです。そして私、その時に不思議な体験をしたのです。女神さまと思しき声が聞こえてきたのです。」
「ああ、女神さまのお声。どのようなことが聞こえてきましたか?」
「はい。「京都の九頭竜大社にまたお願いをしにいらっしゃい。」と。」
「なるほど。」
「ええ。続けてこうおっしゃったのです。「あなたは九頭竜大社によくお参りですね。次にお参りする時は、あなたのお願いをしにいらっしゃい。神は人を救って神界に上ろうとしているのだから。自力で頑張り過ぎずに、具体的にあなたは何を成したいのか、お願いごとをしに九頭竜大社にまたいらっしゃい。」と。」
「ああ、そのようなお声でしたか。すると〇〇さんは、これまでどちらかというと自力で頑張ってこられたのですね。神様に向き合われる時も、あまり「~~を叶えてください」とお願いごとをなさるようなことはなかったのですね。」
「ええ。これまでももちろん九頭竜弁財天大神様に守り導いていただいているという実感はあったのですが、あまり具体的に自分のお願い事をするということはなかったように思うのです。聞こえてきた女神さまのお声は「具体的にあなたのお願い事をしに来るのです。そうであってこそ、神はあなたを助け、あなたの願いを叶えることが出来るのだから。」と。」
「なるほど。神に具体的にあなたのお願い事をなさってごらんなさい、と。」
「はい。こうも聞こえてきました。「物事をこうしなければならないと頑張って枠にはめようとし過ぎずに弛んでごらんなさい。弛んで、神の方に思いを向けてごらんなさい。」と。」
「そうでしたか。それは素晴らしいことですね。きっと、今の〇〇さんにとって最も必要なことを、九頭竜弁財天大神様がお伝えくださったのですね。」
「ええ、本当にそうなのです。営んでいる会社の仕事の予定を調整して、娘と一緒にお参り出来るのがまさに今日だったのですね。今日までに、いろいろなことを整理して、さっぱりとした気分で娘といっしょにお参りさせていただくことが出来ました。」
「ああ、そうでございましたか。本当に素晴らしいお話をお聞かせくださりありがとうございます。」
「こちらこそお話しさせていただけて嬉しかったです。先ほどご本殿でお祓いをしていただいた後、やわらかい陽が射しこんできて…今日は本当によいお参りをさせていただきました。」
今回も本当に素敵なお話をお聞かせくださいました。
またのお参りをお待ち申し上げております。
書籍『九頭竜大社にお参りする人達から聞いた50の素敵なお話』