九頭竜大社からのお知らせ
水鏡のお話 (講話)
九頭竜大社のご本殿の奥、御扉の前には鏡がございます。人の心を映し出す鏡です。
昔々、このような鏡がなかった時代には、人は水面に自分の姿を映し出して見ていました。水鏡です。水鏡は水面が波立っていると、自分の姿をよく見ることが出来ません。
九頭竜弁財天大神様は、水ともゆかりのある神様です。大神様にお参りなさる時は、心を波立てずに、明るく穏やかな心持ちでお祈りするようになさってください。
大神様にはお願いごとをしたり、助けてくださいと縋られてもよろしいのです。九頭竜弁財天大神様は、千人万人無限に人を救わんとの願いをもって御発祥になられた神様なのですから。
ご自身の思いでお祈りください。その時に、出来る限り心が波立たないように、明るく穏やかに。大神様に、より祈りや思いが通じてゆくようになります。
九頭竜大社には「自然に帰れ」という御教えがございます。明るく穏やかに感謝の心を持った、人として自然な姿に帰ってゆきましょうという教えです。
皆様、どうぞよきお参りをなさいますように。
九頭竜大社 教嗣 大西 正浩