九頭竜大社からのお知らせ
2022年8月11日 公式ブログ
決意
ある日の午後のことです。九頭竜大社に月に何度もお参りなさる男性と境内でお目にかかりました。ここ数日は毎日のように9回まわるお千度をなさりお参りされているように思えましたのでお声掛けいたしました。
「〇〇さん、こんにちは。ここ数日毎日のようにお参りでいらっしゃいますね。」
「そうなのですよ。仕事の事情で10日間の時間が空きましてね。日参のようにお参りさせていただいているのです。ところで正浩さん。私この京都八瀬の地図を見ていて思ったのです。高野川や谷の流れがまさに九頭竜ですね。本当に九頭竜弁財天大神様が御発祥になられるにふさわしい地ですよ。」
「ああ、そのようにお感じになりましたか。」
「はい。実際、この九頭竜大社の境内は素晴らい気に満ちています。特に、ご本殿の後ろのお滝の近くはすごいですね。本当にすがすがしい。私はあのお滝のところが一番の気の通り道なのではないかと感じているのです。」
「ええ。お滝のところはとてもよい気が通っていますよね。神の気の通い路のように思います。」
「私はね、苦しい時の神頼みはやらないのです。私はそれはとうに辞めています。正浩さんもご著書に書いておられるではないですか。明るく穏やかに、物事にこだわり過ぎずに、感謝の心で自分らしく自然体で歩むとき、神と人とは一体なり。あれが本当ですよ。」
「ありがとうございます。では、〇〇さんは大神様にご自身のお願い事はなさらないのですか?」
「お願いごとをしないというよりも、神頼みはしないということですね。だってまた正浩さんの本の話になるけれども、こんんなことも書いておられましたよね。球を強く壁に向けて投げた場合強く返ってくるが、ゆるく投げるとゆるく返ってくる。祈りもそうで、我を交えずに強く思い強く願うことで心願は成就してゆきます、と。あれも本当ですよ。」
「私の著書を本当によくお読みくださりありがとうございます。」
「ですから私は九頭竜弁財天大神様には「感謝」と「決意」だけでお祈り申し上げていますね。9回まわるお千度の間も「感謝」と「決意」だけです。」
「〇〇さんの場合、その「決意」というのはどのような感じになるのですか。」」
「私の場合、自分のことだけを大神様にお願いすることはないのです。世のため人のため、私が何かをすることでこの世がよくなるように、そのような私の思いを大神様にお伝えしているのです。それが私の「決意」ですね。」
「なるほど。よく分かります。」
「もうそうやって「感謝」と「決意」で大神様にお祈り申し上げたら、あとはもう、人智を超えた九頭竜弁財天大神様の壮大なお力がはたらいて、何ごとかが成就してゆくのです。それこそお導きですよね。そのお導きにゆだねるのです。」
「今日もお千度の後におみくじをお受けになられたようですね。」
「ああ、おみくじね。おみくじもね、私は他のお社ではおみくじは一切やらないのです。18歳、19歳の頃にはもう辞めています。でも、九頭竜大社だけはおみくじをいただくのです。」
「それはどうしてなのですか?」
「なぜなら九頭竜大社のおみくじは「御神託」だから。今の自分の思いに対して大神様よりお言葉がいただけるというのは、それはつまり御神託でしょう。私はそう思っています。今日はよいお参りだったのですよ。ご本殿の裏のお滝の辺りが特に気持ちがよくて、よいお天気で空には竜雲が出ていました。そして大神様からいただいたお言葉は「奇蹟を以て望をかなへる」ですよ。だから私の思いは、何らかの形で必ず実現するのですよ。」
本当に素晴らしいお話をお聞かせいただきした。
九頭竜弁財天大神様のお導きのもと、幸いに歩まれますように。