九頭竜大社からのお知らせ
この世でただ一体のお守り (講話)
書籍『九頭竜大社の教え~自然に帰って生きる~』のなかに、現教主が講話で語った言葉として次のように綴られております。
- 少し譬えがふさわしいかどうか分かりませんが、私達は金魚を飼うことがあります。エサをやります。すぐにエサにありつくことが出来る金魚もいれば、少し表現がわるいかもしれませんが、どんくさい金魚もいるのです。
- そんなときに私達人間は、この金魚は賢いから優れている、どんくさいから劣っているなどとは思わないのが普通ではありませんか。金魚は金魚なのではありませんか。むしろ、どんくさい金魚のほうが気になったりしませんか。
- 神様の感覚を人間が知り通すことなど不可能なのですが、あえて譬えるならばこういう感じなのではないかと思うのです。
- すなわち、天才なのではないかと思えるような優秀な人も、そうとは思えない人も、人智を超越したとてつもなく大きなお力のある神様の目から見るならば、違いがあるというだけで、平等なのです。
- ~中略~
- 素直に神様にお祈りし、他人と比較することなく、心曇らせることなく、自分らしく、明るく穏やかに、感謝の心を忘れずに生きてゆきましょう、というのが九頭竜大社の教えなのです。
先日、『初代御神木守』なるお守りの授与が開始されました。冥加料は2,000円です。
お役目を現在の二代目御神木に引き継がれたのは平成17年のこと。以来18年もの年月、神社にてその木片が大切に保管されていたわけなのです。何度も木片に手入れを加えるなどして、大切に守り伝えてきたわけです。
それがこのたび機が熟しまして、『初代御神木守』として広く世の人々にお頒ちすることとなりました。
初代御神木の木片から奉製いたしておりますので、その年輪の具合などによりすべて紋様や色合いが異なります。
それがまた実に味わい深いお守りとなっております。
ご縁ある方が手にされるこの世でただ一体のお守りになるわけですので、どうぞ末永く大切にお祀りください。そして、どうぞ時には、先ほどご紹介いたしました教主の講話を思い出していただきますれば幸いです。
人はみな平等で、誰しもがそのままで尊いのです。違いがあるというだけです。それが大前提です。
目立った活躍をしている人が尊く、そうでもない人は大したことはない、という風についつい思ってしまいがちですが、そうなのではありません。すこし思い通りにいかないことが続いて自信を失いかけた時、華々しく活躍する人と自分をつい比較してしまった時、ぜひそのことを思い出してみていただければ嬉しいです。
人はみな平等でそのままで尊いのですから、無理せず自然体で、前向きに励んでゆければいいですね。九頭竜弁財天大神様は、そのような時に一層大きなお力で守りお導きくださるのです。
九頭竜弁財天大神様の守り導きのもと、皆様方がそれぞれに幸いに歩まれますよう、心より念じております。
九頭竜大社 教嗣 大西 正浩
書籍『九頭竜大社の教え~自然に帰って生きる~』については下記リンクよりご参照ください。