九頭竜大社からのお知らせ
薬を与える (教主講話)
令和5年9月9日 健康長寿祈願祭を無事恙なく執り行うことが出来ました。
9月9日は、ご祭神が九頭竜弁財天大神様でいらっしゃり9回まわるお千度が伝わるなど、九頭竜大社とたいへん縁の深い数字である「9」が重なる日です。一桁で最大の数字である「9」には、「神様の最大の力」が表わされています。そのような佳き日に、毎年大神様に菊花をお供えし健康長寿祈願祭を斎行いたしております。
九頭竜大社は、昭和29年に開祖が九頭竜弁財天大神様より御神託を授かり御発祥いたしました。その御神託は次の通りでございます。
汝の身を社にする
千人万人無限に人を救う
奇蹟を以て速座に守護を與える
神は人を救って神界に上る
九頭竜弁財天大神様は奇蹟の御力でご守護をくださり、千人万人無限に人をお救いになる神様なのです。
この世で生きていくうえにおいては様々な苦しみがございます。仏教でも生老病死といいますね。病になる苦しみというものがございます。
九頭竜弁財天大神様は奇蹟の御力で人生を幸いにお導きくださる神様です。時には病を癒してくださり、その苦しみを取り除いてくださいます。それは「目に見えぬあざ」とよばれる心のあざである場合もございますし、身体の病であることもございます。実際に九頭竜大社では、お参りの方々からそのようなお話をよくお聞かせいただきます。
先ほど御発祥時の御神託をご紹介いたしましたが、このお話には続きがございます。御神託を開祖にお授けになった九頭竜弁財天大神様は、続いて開祖に「汝に薬を与える」とお告げになります。開祖に与えられた薬は透明なビニールに包まれたタラの子のようなものでした。タラの子の粒粒は、大神様が無限に人をお救いになることを表しているのでしょうね。
このお話がもととなって御発祥ほどない頃に出来たのが、粉薬のようにいただくお守り「護符」なのです。砂糖と寒梅粉を混ぜ、ご神前にてお力を込めております。「護符」は普段でもお参りの後には社務所でいただけるようになっておりますが、本日の健康長寿祈願祭でお授けする護符(事前にご祈願をお申込みの方のみ)は、御神紋を押印し健康長寿祈願を特別に込めた「特別護符」です。9月9日に因んで9体お授けいたします。心のなかで息災に健康に過ごせますよう念じられてから、粉薬を飲むようにいただいてください。
本日9月9日の佳き日に、ようこそご参列くださいました。九頭竜弁財天大神様のお力をいただかれ、幸いに息災に、健康長寿にお過ごしになりますよう念じております。
九頭竜大社 教主 大西 正美
九頭竜大社の書籍については下記リンクよりご参照ください。