九頭竜大社からのお知らせ
神と人とは一体なり(教主講話)
九頭竜大社には「天地清浄の祝詞」が伝えられています。この祝詞には九頭竜大社の御教えが綴られていて、祭典の時に奏上申し上げるとても大切な祝詞です。
たいへん麗しい文体で内容も深遠なものですが、その意味は平易に申し上げることが出来ます。
- 私たちは、大宇宙の法則に基づいた慈悲の神である九頭竜弁財天大神様に、もうすでに守られているのです。その大いなる慈悲のお心に包まれて私たちは生かされているのですから、患い悩み苦しむべき道理など本来あろうはずがありません。
- とはいえ、私たち人間はこの世で生きていくうえにおいて、さまざまにいやなことに触れたり見聞きしたりするわけなのです。そのような時でも、自分の心まで毒されてしまってはいけません。感情におぼれてしまったり、何かに執着しすぎることがあってしまってはいけないのです。
- たとえいやなものを見聞きしてもさらさらと受け流し、明るく穏やかに感謝の心を持った状態でいれるようにいたしましょう。それこそが人として自然な姿なのです。
- その人として自然な姿に帰ったすがすがしい境地こそが天地清浄なのです。天地清浄の境地に至れば、神と人とは一体なのです。神と人とが一体なれば、人の本来の姿をつつみかくしてしまう罪(つみ)や穢れ(気枯れ)もなく、患いも悩みも災いもないのです。
いかがでしょうか。平易であり、とても深遠な内容だと思います。
天地清浄の祝詞には、九頭竜大社の御教え「自然に帰れ」「心の器づくり」が麗しく綴られているのです。
九頭竜大社にお参りされる際だけでなく日常生活を営まれる際にも、この天地清浄の祝詞に綴られている内容を意識なさってお過ごしになられるとよいのです。自然に帰ってゆくことによって神と人とが一体となってゆくわけなのですから、いよいよ幸いに人生をお進みになられることと存じます
九頭竜弁財天大神様の守り導きのもと、幸いに歩まれますように。
九頭竜大社 教主 大西 正美
『九頭竜大社の教え~自然に帰って生きる~』は、開祖や現教主が講話などで語った内容をまとめた書籍です。九頭竜大社の御教えが、平易にお読みいただきやすく綴られてます。下記リンクよりご参照くださいませ。