大社だより

九頭竜大社からのお知らせ

2024年9月21日 お知らせ

ご鎮座の祠 礎の工事

九頭竜大社御発祥の日は、昭和29年(1954年)11月24日です。この日の暁闇、開祖大西正治朗は九頭竜弁財天大神様より御神託を授かり、九頭竜大社御発祥となりました。本年令和6年(2024年)は、御発祥70周年となります。

 

次の写真は、御発祥翌年の昭和30年3月9日に撮影されたものです。

向かって右が開祖、左が親友の浅野邦雄氏です。

 

開祖の向かって右に御覧いただける祠が、九頭竜弁財天大神様が初めてご鎮座なさった祠「ご鎮座の祠」です。昭和29年11月24日に御発祥なさった九頭竜弁財天大神様は、翌昭和30年3月9日にこのような小さな祠に初めてご鎮座されました。

開祖と浅野氏は、ご本殿裏のお滝の滝つぼから数々の石を運び上げ、その石を積み上げて礎を作りました。そしてその上に小さな祠を据え、初めて九頭竜弁財天大神様にご鎮座いただきました。

 

 

奇しくも初代御神木の切り株と二代御神木のちょうど間のスペースが、九頭竜弁財天大神様が初めてご鎮座された場所となるわけです。

 

 

後にほんの数年のうちに急激な社殿の整備がなされ、大神様はご本殿にお祀りされるようになります。お役目を終えた祠は、初代御神木の下より境内の別の場所(現在の帝釈天社のほど近く)に遷されることになりました。

現在はこのように、左の旧帝釈天社の祠と並んで伝えられます。お屋根が檜皮葺から銅板葺になったこと以外は、ほどんど変わることなく今に伝えられているのです。

 

 

このご鎮座の祠の礎が脆弱になってきておりましたので、修繕工事を行いました。

今回特に神社としてこだわったのは「石」です。上記言い伝えにある開祖をはじめとする人達のご苦労を偲び、また、九頭竜大社の起源を伝える大切な存在の礎であることから、石は神職たちの手により、ご本殿裏のお滝の滝つぼより運び上げることにいたしました。

 

 

重かったです。

 

 

本当に重たかったです。お滝から山道を進み、少しずつ石を運び上げました。

 

 

まずはご鎮座の祠の近くに、お滝より運び上げた石を積みました。

 

 

祭典・清祓いを執り行いました。

 

 

そして、工事を行うため、祠を仮の場所にお遷しいたしました。

 

 

 

工事の間、二つの祠は帝釈天社階段下の小庭に据えられております。

このように二つの祠を並べてみると、左の旧帝釈天社より右のご鎮座の祠のほうが随分大きいことに気づかされます。

ご鎮座の祠の礎の部分がかなり脆弱であったため二つの祠の大きさがそれほど違わない印象もあったのですが、まったくそうではありません。

二つの祠には神様がお祀りされているわけではございません。ですが、いずれも神様の起源を伝える尊い存在です。帝釈天社近くのご神気あふれる場に据えられていることもあり、手を合わされる方々が絶えません。

 

 

さて、いよいよ礎の石積みです。

 

 

 

セメントで固めてゆきます。

 

 

丁寧に形を整えつつ、さらに工事は進みます。

 

 

 

数日間に及んだ工事が終わり、無事に麗しくご鎮座の祠の礎が完成いたしました。

 

 

今後しばらく間を置いて、二つの祠の修繕ならびに玉垣の新調工事も行われる予定でございます。

 

 

 

ご鎮座の祠の礎工事は、九頭竜大社御発祥70周年に当たる令和6年より翌令和7年初夏にかけて境内各所の修繕が進められる「御発祥70周年修繕事業」の一環として行われた次第でございます。すでに修繕事業にご協賛くださいました方々・お力をお貸しくださいました方々に心より感謝申し上げます。

 

 

御発祥70周年修繕事業につきましては下記リンク先のページをご参照願います。今後とも引き続きご協賛を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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