九頭竜大社からのお知らせ
2020年3月11日 公式ブログ
大英断でしたね
ある日の午後のことです。母娘の方が神恩感謝のお祓いをお受けになりました。
本殿でのお祓いの後、9回まわるお千度をされ、社務所に戻ってこられました。
「実はこんなことが…ちょっとお聞きいただいてよろしいですか?」
「はい。どうなさいましたか。」
「実は私たち母娘は保育の関係の仕事をしているのですが、2月20日頃に行事を予定していたのです。まだ新型コロナの件が今ほどは大騒ぎになっていない時期です。その行事の直前になって娘が自粛しての開催を決断したのです。」
「ええ~~。それは凄いですね。その時期によく決断なさいましたね。」
「ええ。だから自粛しての開催を決めた時は保護者の方々から「何を大袈裟に考えているの?大丈夫でしょ?何で保護者が参加できないの?」との声が多く上がったのです。でも娘は、これは縮小して自粛しなければならない、と。」
「素晴らしい判断でいらっしゃいますね。」
「そうなんです。でも大変でした。行事は保護者の方々が参加せずに行う、その様子を動画配信する、と決めたのです。だから行事の前日などはその準備でバタバタでした。でも、そうしなければならない、と。」
「大変なことでいらっしゃいましたね…」
「ええ、本当に大変なことでした。その1週間ほど後なのです、あの首相のイベント自粛要請の会見が。だから、それから後は…保護者の方々から「本当に大英断でしたね!!」と。」
「それはもう、大英断です。」
「そうなのです。娘がそのような英断が出来た、私は、それは九頭竜弁財天大神様の目に見えぬご守護のお蔭もあったのではないか、そんな風に思えてならなかったのです。だから今日は神恩感謝のお祓いをお受けしたのです。」
そうなのですね…
よいお話をお聞かせくださいました。
九頭竜弁財天大神様に感謝の誠心をお捧げになり、今後とも幸いにお進みになりますように。